公開日 2013年03月11日
貯水槽水道の維持管理
貯水槽(貯水槽水道)とは
ビルやマンションなどの高い建築物では、水道水を高いところへ送るため、水道管を通ってきた水をいったん受水槽に貯め、これをポンプで直接、もしくは屋上などにある高架水槽にくみあげてから、各戸に給水します。この受水槽と高架水槽を合わせた設備を、一般的に貯水槽といいます。
貯水槽の管理は
貯水槽の管理責任は、その設置者にあります。水道管によって運ばれてきた水道水の水質管理については、受水槽に入るまでは水道事業者である市の責任ですが、受水槽に入ってからの責任は、設置者となります。
いつもきれいにしておきましょう
- 受水槽や高置水槽の清掃を1年に1回定期的に行い、いつもきれいにしておきましょう
- 受水槽、高置水槽の状態やマンホールの施錠などの点検を行って、不備なところは速やかに改善しましょう
- 水の色や味、においなどに注意して、異常があれば水質検査をしましょう
- 管理状況について、1年に1回定期点検を受けましょう
- 水道水内の遊離残留塩素は、時が経つにつれ薄まって行きます。義務付けられていませんが遊離残留塩素を念のため測定してみてください。
※0.1ppm以上であれば細菌、大腸菌群、O-157は死滅しており、安心できます。0.1ppm未満なら専門の業者に依頼して、原因を探す必要があります。
自分でできる水質チェック
次のことに気が付いたら、すぐに管理者に相談してください。
色が付いている
- 赤い水:鉄製の水槽や、鉄管の腐食の可能性があります
- 青い水:銅製の水槽や、銅管の腐食の可能性があります
- 白い水:空気、亜鉛メッキ鋼管の腐食の可能性があります
濁っている
水槽が汚れている可能性があります。
臭いがある
水槽が汚れているか、あるいは、水槽に汚染物質が混入している可能性があります。
味がある
水槽の汚染や給水管が腐食している可能性があります。