令和6年度登別市総合防災訓練を実施しました

公開日 2025年02月26日

令和6年度登別市総合防災訓練を実施しました

「登別市初となる冬季の総合防災訓練」

 登別市と登別市防災会議は令和7年2月1日(土)、青葉地区・富岸地区と総合体育館を会場として、「冬の災害に備えよう」をテーマに登別市総合防災訓練を実施し、約600人の市民や関係者が参加しました。

 訓練は2月1日に震度5強の地震が発生し、午前8時30分に大津波警報発表により避難指示(緊急)が発令された想定で避難訓練を開始し、その後、総合体育館において避難所開設運営訓練等を行いました。

 北海道が公表した被害想定では、日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震による最大クラスの津波が発生した場合に、最短到達時間39分で最大12mの津波が来るとされており、津波が冬季・深夜に発生し、かつ早期避難率が低い場合は約20,000人の市民に被害が及ぶとされています。

 冬季の総合防災訓練は、積雪が及ぼす避難時間への影響や、気温が10度前後の避難所の環境などを知り、冬季の災害への備えを確認することができた重要な訓練となりました。

避難訓練

 午前8時30分の大津波警報発表により避難指示(緊急)が発令されたことに伴い、自宅から避難場所までの避難訓練を実施しました。

 市民からは「雪が積もった状態での避難は想像していた以上に時間がかかった」、「避難場所へ到着後もじっとしていると寒く、冬の大変さを改めて感じた」と冬季ならではの声を聞くことができました。

 

災害対策本部訓練

 市は、災害時、災害情報を一元的に把握し、共有することができる体制を整備し、災害対応を推進するため、災害対策本部を設置します。本訓練では、午前8時30分の大津波警報発表により避難指示(緊急)が発令されたことに伴い、市民会館に災害対策本部を設置したという想定で、訓練を実施しました。

 訓練では、陸上自衛隊、室蘭海上保安部、室蘭開発建設部、気象台、警察などの関係機関にも参加いただき、避難所開設に至る流れや、市内の被害状況の情報収集などを模擬的に実施しました。

 また、今年度に市が導入した「被災者生活再建支援システム」による被害報告の集約や罹災証明書の発行を模擬的に実施し、新システムの有効性の確認を行いました。

  

開会式

 夏と冬の避難に関する違いや冬の災害に対する備えを再確認する重要性について説明をおこなったほか、市が進めているJR線路横断に関するJR北海道等との協議状況について報告しました。

 

避難所開設運営訓練

 冬季災害に造詣が深く、寒冷地防災学の第1人者であり、先の能登半島地震災害においても被災地での避難所環境の改善に尽力した根本 昌宏教授(日本赤十字北海道看護大学看護薬理学領域災害対策教育センター)監修のもと、冬季災害に重点を置いた訓練を実施しました。

 訓練では、気温10度以下の総合体育館で、床に「靴下のままで立つ」「何も敷かずに横たわる」などの寒さ体験のほか、段ボールベッド等の設営や簡易トイレの体験、段ボール足湯での加温効果体験など、冬季の避難所環境を模擬体験しました。

    

冬の備えを再確認

 登別市は積雪寒冷地に所在し、冬季に発生する災害と向き合うことは非常に重要なため、総合防災訓練のテーマを「冬の災害に備えよう」としました。

 平時であれば十分な防寒対策を取ることができますが、いざ災害が発生した場合の準備の大切さを実感することができました。

 災害時は、その気候や地域、時間帯などにより、あらかじめ想定を立てて備えることが重要です。

 市は今後、冬季備蓄の準備を進めるなど積雪寒冷地に対応した対策をさらに進めるほか、防災講話等では今回の経験を活かし、冬季災害の備えについての啓発を強化していきます。

 また、市民の皆様においても、非常持ち出し袋の準備は可能な限り季節に合わせ、冬季であればカイロ、厚手の衣類、マフラー・ストール、ブランケットなどの準備を行うとともに、降雪後の避難路の状況確認や避難時間の測定などにより冬季の災害に備えましょう。

    

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