公開日 2024年03月25日
■登別市温暖化対策実行計画
地球温暖化対策に関する実行計画は、「事務事業編(※1)」と「区域施策編(※2)」から構成されます。
登別市では、地球温暖化の状況や国内外の動向を踏まえ、令和4年2月にゼロカーボンシティへの挑戦を表明し、脱炭素社会の実現に向けて各種事業に取り組んでいますが、令和4年7月の事務事業編(第2期計画)の策定に続き、この度、本市全域を対象とし、二酸化炭素排出量の削減目標や目標の達成に向けた取組などを定める区域施策編[改定版]を策定しました。
登別市温暖化対策実行計画(区域施策編)[改定版]_本編[PDF:7.12MB]
登別市温暖化対策実行計画(区域施策編)[改定版]_概要版[PDF:1.3MB]
※1 事務事業編とは
国の地球温暖化対策計画に即して、市の事務及び事業に関し、温室効果ガス排出量の削減等のための措置に関して定める計画
▶ 登別市温暖化対策実行計画(事務事業編)についてはこちら
※2 区域施策編とは
市域の自然的社会的条件に応じて温室効果ガス(二酸化炭素)の排出量の削減等を行うための施策に関する事項を定める計画
▶ 過去の登別市温暖化対策実行計画(区域施策編)についてはこちら
■改定の概要
国や北海道の2050 年カーボンニュートラルに向けた動向を踏まえ、本市は2022(令和4)年2 月にゼロカーボンシティへ挑戦することを表明し、脱炭素社会の実現に向け、2030(令和12)年度の温室効果ガス(二酸化炭素)排出量の削減目標を基準年度比で48%の削減として設定するとともに、2050 年度までに実質ゼロとすることを長期目標に設定しました。
また、目標達成に向けた具体的な取組例を現状に即して更新するとともに、新たに地域脱炭素化促進事業に関する項目を追加しました。
このほか、「地方公共団体実行計画(区域施策編)策定・実施マニュアル」において温室効果ガス(二酸化炭素)排出量の算定に用いている「都道府県別エネルギー消費統計」などの統計値が遡及修正されたことを受け、本計画における温室効果ガス(二酸化炭素)排出量を改めて推計するなど、内容の更新を行いました。
▶ 本市のゼロカーボンシティへの挑戦について
■計画の基準年度及び目標年度
● 基準年度 | 2013(平成25)年度 |
● 目標年度 | 2030(令和12)年度 |
● 長期目標年度 | 2050(令和32)年度 |
■二酸化炭素排出量
本市の2020(令和2)年度における二酸化炭素の排出量は2013(平成25)年度比でマイナス19.7%となっています。
本市は、国や北海道と比較して製造業をはじめとする産業部門の割合が低く、民生家庭部門や運輸部門の割合が高い傾向にあります。このため、一人ひとりが身近なところから地球温暖化対策に取り組むことが重要であり、脱炭素社会の実現に向けて環境に配慮したライフスタイルへの転換が求められます。
● 2013(平成25)年度 ▶▶▶ ● 2020(令和2)年度 マイナス19.7% |
部門別二酸化炭素の排出割合
■目標年度の二酸化炭素排出量の推計値
本市の二酸化炭素の総排出量は、2030(令和12)年度のBAUケース(※3)において、2013(平成25)年度比で34.3%減少するものと推計します。
※3 BAU(Business as Usual:現状趨勢)ケースとは、今後追加的な対策を見込まないまま推移した場合の将来の二酸化炭素排出量のことをいいます。
● 2013(平成25)年度 ▶▶▶ ● 2030(令和12)年度(BAUケース) マイナス34.3% |
部門別二酸化炭素排出量の将来推計
■二酸化炭素排出量の削減目標
脱炭素化が世界の潮流となる中、国や北海道の動向等を踏まえ、本市は、ゼロカーボンシティへの挑戦として、本市の二酸化炭素排出量の削減目標を2030(令和12)年度までに2013(平成25)年度比で48%の削減、2050(令和32)年度までに実質ゼロとすることを目指します。
◆二酸化炭素排出量の削減目標◆ |
【目標】 2030(令和12)年度まで ▶▶▶ 2013(平成25)年度比で 48%削減 |
【長期目標】 2050(令和32)年度まで ▶▶▶ 実質ゼロ |
■目標達成に必要な削減量
本市の削減目標を達成するためには、2030(令和12)年度において2013(平成25)年度の排出量342,658t-CO2から164,476t-CO2(=342,658t-CO2×48.0%)を削減する必要があります。
このうち、BAUケースで117,527t-CO2 の削減が見込まれますので、対策により46,949t-CO2(=164,476t-CO2-117,527t-CO2)の削減を目指します。
二酸化炭素排出量の削減目標
■本計画で目指す未来の姿
本計画で目指す「未来の姿」を『湯之国登別ゼロカーボンシティ』とし、下記に示します。
次代を担う子どもたちに持続可能で健全な地球環境を残すため、二酸化炭素排出量の削減目標の達成を目指します。
本計画で目指す未来の姿(イメージ)
■市民及び事業者の取組
二酸化炭素の排出は、私たち市民の生活に密接に関係しています。市民一人ひとりに環境意識が定着し、今できる取組から着実に行動していくとともに、地域における温暖化対策の活動に積極的に参画することで、日常生活に起因して発生する二酸化炭素の排出を減らします。
また、それぞれの事業者が、経営方針、事業内容や規模に照らし、創意工夫しながら適切な取組を推進していくだけではなく、事業者の自主的な環境活動の実践、環境負荷の少ない製品やサービスを提供することにより、事業活動における二酸化炭素の排出を減らします。
市民及び事業者の具体的な取組例
▶ 「ゼロカーボンアクション30」について
▶ デコ活(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動)について
■行政の取組
率先的な行動や普及啓発により市民や事業者のゼロカーボンに対する理解促進を図ります。また、地域に根ざした温暖化対策を推進し、市民や事業者の取組を促進するとともに、自らの事務事業に伴う二酸化炭素の排出を減らします。
行政の具体的な取組例
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