公開日 2020年07月07日
1 カラスの威嚇行動について
カラスの威嚇行動は、そのほとんどが巣や幼鳥から敵を遠ざけることが目的です。敵である人間に接近することはカラスにとってもリスクが高いため、頭を蹴るなど直接的な行動をとる前に、様々な方法で「警告」を発しています。それらに気づくことができれば、その場を迂回するなどの対策をとることができます。
出展:環境省ホームページ(自治体担当者のためのカラス対策マニュアル)より抜粋
ハシブトガラスが攻撃にいたるプロセス
1.敵が来るとまずは注意して見ている
2.存在を誇示するために大きな声で鳴く
3.鳴きながら旋回して威嚇をする
4.とまり木にくちばしをこすりつける
5.とまり木の小枝を折る
6.枝や葉を落とす
7.ガッガッと濁った声を出す
8.後ろから脚で蹴る
カラスの威嚇をやり過ごす
カラスが人を威嚇するときは、必ず後方から飛来、頭部を脚で蹴って飛び去ります。肩に止まって危害を加えるといったことはありません。
威嚇が激しい場所では、傘を差す・帽子を被ることが効果的です。カラスは後頭部を隠されると、狙う場所を見失います。腕を真上にあげることでも、同様の効果が得られます。
2 威嚇の原因物を作らせない
木の枝を剪定することで、カラスは巣を作りにくくなります。毎年同様の場所に巣が作られる場合は、枝の剪定を行ってください。
3 威嚇の原因物を撤去する
カラスは守る対象を失うと、人を威嚇しなくなります。通常3月から7月頃までの繁殖期は威嚇行動が起こりやすいと言われています。繁殖期であっても、巣や卵、幼鳥をその場から取り除くことができますが、威嚇行動が激しくなる前に駆除を行うことがより適切です。
市民の方のご自宅の土地にカラスが営巣した場合、市の委託業者により駆除することができます。環境対策グループ(85-2958)までご相談ください。
※営巣場所の状況によって、市の委託業者による駆除ができない場合があります。
4 カラスを挑発しない
繁殖期の威嚇は、カラスにとって守る対象があるためです。棒を振り回す、石を投げるなどしてカラスを刺激することは大変危険ですので、絶対にやめましょう。