公開日 2020年03月23日
ホームタンクからの灯油などの漏えい事故は、火災発生の危険性があるだけでなく、河川などに流入すると水質汚染や魚類・農作物の被害などを引き起こす可能性があります。
油漏れの原因の主な例は
・老朽化による配管の腐食・積雪破損
・配管の切断などの悪質な行為
などが考えられます。
油漏れ事故が起こると
灯油漏れの対策は本人が行わなければなりません。もし灯油漏れに気付いたら早急に対策をしましょう
対策が遅れると地中に浸透した灯油が広がり、対策費用が高額になることがあります。
(1)河川への流入
下水雨水管を通り、河川を汚す可能性があります。一度河川へ油が流出すると、河川や管の清掃などが必要になる場合があります。
(2)水道水に油の臭いがついてしまう
地中に浸透した油が水道管に吸着すると、水道水に油の臭いがつく可能性があります。一度水道管に油が吸着すると水道管を変えなければならないおそれがでてきます。
(3)土壌汚染・地下水汚染
地中に浸透した油は分解されず、そのまま残る可能性があります。
さらに、地下水にしみ出して、地下水が汚染されます。時間が経過した後、井戸を使用している周辺の人に迷惑をかけるおそれがあります。
対策完了までの流れ
(1)状況確認
【 状況確認項目 】
・発生場所や漏えいの原因を特定する
・被害状況や漏えい量を特定する
・いつから漏えいが発生しているのかを整理する など
(2)対策の実施
【 主な対策例 】
(ア)灯油が土壌に浸透しないよう防止する
・油吸着材を敷設するなど、灯油が土壌に浸透しないよう防止します。
(イ)灯油が浸透した土壌を取り除く
・漏えいが大規模であり、漏えい量が多い場合は、油が浸透した範囲を掘削し、浸透した油の回収や、浸透した範囲にある土壌を入れ替えます。
・回収には長時間を要する場合があります。
油漏れ事故を未然に防ぐためには
油漏れ事故を未然に防ぐため、一般住宅やマンション、事業所の燃料タンク・配管等に異常がないか定期的な自主点検を行いましょう。
【 ホームタンクの点検項目 】
(1) 灯油タンクのピンホール(小さな穴)などによるにじみや漏れはないか
(2) タンク下部(水抜)のストレーナーにひび割れなどが発生し、にじみや漏れはないか
(3) ストレーナーと配管(銅管など)の接続部ににじみや漏れはないか
(4) タンク直下の配管らせん部分ににじみや漏れはないか
(5) タンクから分岐している場合は、その接続部ににじみや漏れはないか
(6) 配管の地中埋設箇所で油臭がしないか
(7) 家屋内または床下で油臭がしないか
(8) 排水設備(トイレ・台所・風呂場・洗濯排水口など)から油臭がしないか
(9) ボイラー・ストーブなどのゴム配管に亀裂や接続部ににじみや漏れはないか
(10) 融雪機内に油が漏れた形跡はないか、または、にじみや漏れはないか
(11) 灯油の使用量以上に燃料ゲージの減りが早くはないか
(12) 過去の給油歴を調べて、急に給油量が増えたりしたことはないか
油漏れに気付いたら
市内で油漏れが発生した・油漏れに気付いた際は、速やかに関係機関へ通報してください。
登別市市民生活部環境対策グループ TEL:0143-85-2958
登別市消防本部消防署警備グループ TEL:0143-85-2551