第3回総合計画第2期基本計画策定市民検討委員会会議録(要約)

公開日 2013年03月15日

  • 開催日時  平成17年12月27日(火) 午後6時30分~午後7時30分
  • 開催場所  市民会館 中ホール
  • 出席者  委員27名 事務局5名
  • 議題
    1. 第2期基本計画施策体系の検討結果報告について
    2. 第2期基本計画策定に係る市長提言について
    3. その他

〈会議録〉

◎議題1 第2期基本計画施策体系の検討結果報告について

(委員長)

・議題1について、各部会において多くの議論がされて、体系としてまとめられたことと思う。

・各部会長から検討結果の報告を願う。質疑は全ての報告が終了した後、行う。

(やさしさ部会長)

・10月、11月に4回の部会を開催し、検討した。

・第2期基本計画施策体系への検討は、資料1の体系図にあるように、政策課題は大きく4点として捉え、考え方としては9つになった。

・来年4月1日から障害者自立支援法が施行されることを見込んで内容を入れることも重要だ。

・「男女共同参画条例」については、女性が共同参画するために条例が必要だと考えた。

・主な意見は次のとおりである。

  1. 福祉に関わる各施策の基本は、「支えあい」、「絆」の精神である。
  2. ノーマライゼーションの理念に沿ったまちづくりは、重要な課題であるので、障害者の社会参画を計画に盛り込んでほしい。
  3. 地域ぐるみの、子育て支援(サポート)が大切である。
  4. 子育ては家庭における子育てを前提とするが、これからは社会が育てるという意識が必要である。
  5. 子育ての環境の整備が必要である。(男女の役割分担、放課後児童クラブ、育児休業等)
  6. 自らの健康づくりが必要であり、生活習慣病の予防が大切である。
  7. 福祉教育を学校だけでなく、地域住民をも含めて行うことが必要である。
  8. 障害者に対する「心のバリア」をなくすことの浸透が必要である。(障害者への思いやり)
  9. 「男女共同参画条例」を制定すべきである。

※障害者自立支援法の内容が見えた段階で、施策体系の変更がありえる。

(環境生活部会長)

・最初の会合は、各委員の思いを語っていただいた。

・2回以降は検討に入り、安全、災害、防災など生活全般にわたる議論がされ、体系図にまとめた。

・特に男性の環境への意識は低いという意見もあり、家庭や企業などを通じての環境教育は重要だと考えた。

・独居老人等相談相手のいない人に対する市民相談体制の充実については、やさしさ部会ともリンクするようになれば良いのではないかと考えた。

・主な意見はつぎのとおりである。

  1. 環境の施策を実行していくためには、有能な組織と人材の育成が必要である。
  2. 社会全体を対象とした環境教育が必要である。(幼児、学校、大人、企業)
  3. 公害の監視や指導を強化すべきである。
  4. ごみの減量化は市民総ぐるみの取り組みが必要である。
  5. 自然環境活動の拠点をつくりや人材育成が必要である。
  6. ネイチャーセンターを自然環境活動の拠点として利用すべきである。
  7. 「自然環境活動の拠点づくり」を「自然環境活動の拠点づくりと人づくり」として施策の基本方向に明記すべきである。
  8. 「自然とふれあいの場の整備」や「自然とふれあえる条件づくり」は、「自然環境活動の拠点づくりと人づくり」に含まれるので削除する。
  9. 「生態系の変化の把握」は生態系の変化が把握できる「生物多様性の確保(野生生物データベースの構築)」に組み込むべきである。
  10. 災害時における障害者を含む災害弱者対策が必要である。
  11. 子どもや老人を含む交通安全の意識啓発が必要である。
  12. 独居老人等相談相手のいない人に対する市民相談体制の充実が必要である。

(クラスター部会副部会長)

・登別市の基幹産業は観光であり、その視点での議論が多くなった。

・登別温泉には、140万人の宿泊客が訪れる。アジアからの観光客は10%増えていることから、国際観光都市の視点を体系に明確にすべきであり、観光に対して地元ホスピタリティの向上を図るべきであるという意見があった。

・市内の観光資源を観光商品化することが必要であり、また、観光だけでなくものを生みだす産業づくりも必要との意見があった。

・自然を活かした産業の育成では、農水産業の展開について「食の安全、安心の推進」として「地産地消」を推進すべきとの意見があった。

・主な意見は次のとおりである。

  1. 国際観光の視点を体系に明確にすべきである。
  2. 温泉なので「癒し」を連想できる表現とすべきである。
  3. 市内の観光資源を観光商品化する。(農業体験、海洋レジャー、森林浴、登山)
  4. 観光は基幹産業としているが、物を生み出す産業とは違うので一般的なものづくりをする産業を見出していく考え方が必要である。
  5. 温泉=観光と新分野の取組みを分けた方が体系としてわかりやすい。
  6. アジア人の観光に対して地元ホスピタリティの向上を図るべきである。
  7. 空き住宅の再整備、再活用の検討が産業に結びつく。
  8. 市内の企業について若い人にPRをすべきである。
  9. 目標「魅力ある観光地づくり」の施策の基本方向を「ときめきと感動のある観光地づくり」とすべきである。
  10. 目標「魅力ある観光地づくり」の施策の基本方向を「心と体を癒す観光のまちづくり」として方向性を明確にすべきである。
  11. 目標「魅力ある観光地づくり」の施策の基本方向「「心と体を癒す観光のまちづくり」の主要施策に、「もてなしの心の醸成」を入れるべきである。
  12. 目標「複合産業基盤の形成」の施策の基本方向として「多様な分野の交流・連携による新たな産業の創出」とすべきである。
  13. 雇用と就業環境づくりの施策の基本方向「生涯を通して働ける環境づくり」の主要施策を「高齢者の就業支援」と「障害者の就業支援」に分けるべきである。
  14. 施策の基本方向「食の安全、安心の推進」の主要施策として「地産地消」を入れるべきである。

(住みよさ部会副部会長)

・障害者に対する気配りがないという意見が多くあった。

・特に老人憩の家などの小規模集会施設などの公共施設のバリアフリー化が進んでいない。図書館をはじめトイレが身障者には利用しにくいという意見があった。

・室蘭市は市外の人への移住に関するPRが多いが当市は少なく感じるという意見があった。

・団塊の世代は魅力のある町に関心を持つのでそういうまちづくりが必要である。

・先の身障者の大会が市内の体育館で行われたが、せっかく設置したスロープが終了後に取り払われており、そういうところも配慮が少ないという意見があった。

・主な意見は次のとおりである。

  1. 高齢者や障害者安心して居住できる公営住宅の施策は必要である。
  2. 障害者・高齢者へ気配りした公共施設のバリアフリーが必要である。
  3. カタカナ文字が多いので必要最小限にすべきである。

(育み部会長)

・部会は3回開催した。部会は教育に関係する分野について検討した。事務局は教育委員会の職員であることから、丁寧な説明がされ検討が進んだ。

・部会では体系における図書館の位置付けについて、意見が出されたが教育委員会職員から説明がされ現体系図となった。

・個人的な意見になるが、文化とスポーツに関する計画は既存しており、その中身が濃く表現され体系となっているので良いと思う。

・主な意見と次のとおりである。

  1. 図書館を生涯学習施設として重要視し、施策の基本方向「生涯学習環境の充実」の中の主要施策で「4 図書館機能の充実」として特だしする。
  2. 施策の基本方向「スポーツ・レクリエーション活動の推進」の主要施策「1 各種イベントの実施」を「1 多様なイベント等の実施」に修正すべきである。
  3. 施策の基本方向「スポーツ・レクリエーション活動の推進」の主要施策「2 ニーズ・シーズの徹底」は抽象的で分かりにくいので、「2 各団体とのネットワーク化・情報提供」に修正すべきである。

(まちづくり部会長)

・部会は4回開催した。この部会で検討する内容は範囲が広くて、議論の展開が難しかった。

・計画策定後も、市民の側から見た計画の評価を取り入れるべきという意見があった。

・主な意見は次のとおりである。

  1. 市民の声を反映させるための手段として「地域担当職員制度の導入」は必要である。
  2. 市民レベルでのネットワークづくりが必要であり、そのためには個々の活動を支援する情報発信や提供する場である「市民活動センター」が必要である。
  3. 「市民活動センター」は、市民ボランティアで運営すべきである。
  4. 施策の「まちづくりを担う各主体」を「まちづくりを担う個人または団体」と具体に記載すべきである
  5. 計画策定後も、計画の検証が必要である。
  6. 横文字(カタカナ)が多いので、わかりやすい言葉にすべきである。
  7. ソフトの施策においても目標を明確にすべきである。

※まちづくりの基本理念として、生産性の論理や環境問題が特徴的に言われているが、人が育ち、ぬくもりのある都市づくりには、もっと人間の情緒的側面を文言に生かす行政哲学を総論で述べるべきである。

(委員長)

・議題1について、質疑ないか。

(A委員)

・環境生活部会の意見のなかに、「11 子どもや老人を含む交通安全の意識啓発が必要である。」というのがあるが、運転者の方こそ強く啓発の対象とすべきと考えるが、そのことはどうなっているのか。

(委員長)

・環境生活部会長から説明願う。

(環境生活部会長)

・その関係については、会議録にもあるが、検討の議論はしているので、体系についての詳細は事務局から説明願いたい。

(事務局)

・運転者の意識啓発に関しては、資料1の体系5頁で主要な施策として「交通安全に関する意識啓発の強化」に含めている。

(委員長)

・ほかに議題1について、質疑ないか。

【各委員:意見なし】

(委員長)

・それでは議題1について、おはかりする。資料1(196KBytes)の体系のとおり承認することとしてよろしいか。

【各委員:異議なし】

(委員長)

・異議なしということで、議題1については承認された。

◎議題2 第2期基本計画策定に係る市長提言について

(委員長)

・議題2「第2期基本計画策定に係る市長提言について」、事務局から説明願う。

(事務局)

提言書(案)(資料2)(88.4KBytes)を読み上げ説明を行う。(以下省略)

・只今読上げた提言書(案)(88.4KBytes)について承認を得た後、12月28日に委員長、両副委員長が提言書(案)(資料2)(88.4KBytes)資料1の体系を添えて市長に提言する。

(委員長)

・議題2について、提言書(案)(88.4KBytes)を承認し、資料1(196KBytes)の体系を添えて提言するということに、質疑あるか。

【各委員:意見なし】

(委員長)

・それでは議題2について、おはかりする。提言書(案)(88.4KBytes)のとおり承認することとしてよろしいか。

【各委員:異議なし】

(委員長)

・異議なしということで、議題2については承認された。

(環境生活部会長)

・その他で聞こうと思っていたが。議題2に関することなのでここで尋ねたい。提言書(案)の最後の方に「計画策定後も計画の推進を市民の手で検証で きるシステムの構築をお願いいたします」とあるが、どういうことなのか。また、これとまちづくり基本条例の関係はどうなっているのか。

(事務局)

・検討中の意見の中にそのような意見があったので重く受けとめ、市民の手で検証できるシステムの構築を検討していきたいと考えている。

(事務局)

・まちづくり基本条例との関係は、条例の第28条に市民自治推進委員会を規定し、その中で市民自治を推進する項目を示している。その中には基本計画とのかかわりを具体的には示していないが、今後市民自治推進委員会で検証できるシステムを検討していきたいと考えている。

(環境生活部会長)

・市民を参画させるようにしっかりと検討願いたい。

(事務局)

・提言の意向は計画の文面に盛り込んでいき、我々も調査研究をしっかりしていく。

◎議題3 その他

○今後の日程について

(事務局)

・議題2が承認を得たので、明日12月28日午後1時15分から市役所において、委員長、両副委員長が提言書(案)(資料2)資料1の体系を添えて市長に提言する。

(委員長)

・これをもって検討委員会は終了するが、最後に高田総務部長から挨拶願いたい。

(総務部長)

・本年2月に委員会を設置していただきましたが、その後内部調整が悪く、皆さんには実質10月頃からお忙しい中、集中論議をしていただきました。

・各部会長の報告をお聞きして、各部会で本当に熱心に様々な角度から検討し議論が展開されたことをあらためて実感しています。

・本日は、骨子や体系についての提言案をまとめていただき誠にありがとうございます。

・今後、本格的な計画づくりに入ります。文言のカタカナ表記に注意するなど、皆さんからの細かい提言の内容を受けとめながら作り上げていきます。

・提言された体系は議論された要点だけをまとめていますので、体系をそしゃくしながら肉付けをしていきます。

・体系が変化する場合もありますが、その場合でも皆さんからの思いを込めてより良くなる体系となるように進めていきます。

・作り上げる計画は、まちづくり部会の意見にもありました行政哲学を盛り込み、10年間の間に劣化しないようなものにしたいと思っています。

・また、現計画の検証について、厳しい意見がありましたが、今後は本格的な行政評価を責務としていかなければなりません。

・現在は、事務事業評価として細かい自己評価を行っていますが、行政内部の評価ですので、これからは発展的に外部の目からの評価を取り入れること、皆さんの検証、評価が行える場をつくることが課題です。

・早く計画を作り上げ、皆さんにお示ししたいと思います。

・ありがとうございました。

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