公開日 2013年03月12日
登別市には、登別温泉やカルルス温泉など、全国に有名な温泉があります。
また、3大テーマパーク(のぼりべつクマ牧場、登別マリンパークニクス、登別伊達時代村)などの観光施設があります。
登別温泉
北海道は、日本有数の温泉天国。なかでも、北海道を代表するのが登別温泉です。自然湧出量1日1万トン、源泉温度45℃~90℃、更に登別温泉の魅力は硫黄泉や食塩泉 、鉄泉 、明ばん泉など多種類の源泉がわき出していることで、温泉のデパートとも言われています。
年間約300万人の観光客の方が訪れます。
登別温泉街
登別温泉 泉種の特徴
硫黄泉(いおうせん)
温泉の代表格で、色は乳白色、ゆで卵のような独特の匂いがします。
総硫黄が温泉水1キログラム中に2ミリグラム以上含まれる温泉です。
毛細血管や細動脈を拡張し血液の循環を良くするため心臓病・高血圧症、慢性の関節炎や皮膚炎などによいとされています。
食塩泉(しょくえんせん)
見た目は無色透明、海水の成分に似た食塩を含みます。塩分が肌に付着し、汗の蒸発を防ぐので保温効果が高く、ポカポカと湯冷めしにくい温泉です。
血液の循環を促進し、殺菌力が強く、痛みを和らげる鎮静効果があるので、切り傷、やけど、打ち身、婦人病、神経痛、腰痛、冷え性などによいとされています。
明ばん泉(みょうばんせん)
無色透明または、やや黄褐色の温泉です、アルミニウムと硫酸イオンを含み結膜炎などに効くとして「目の湯」とも呼ばれます。また皮膚や皮膚の粘膜を引き締めるため、美肌効果のほか慢性の皮膚疾患や粘膜の炎症、水虫、じんましんなどにいいとされています。
芒硝泉(ぼうしょうせん)
無色透明、無臭ですがなめると塩味がします。ナトリウムを含み、硫酸イオンにより血管を拡張して、血液の流れをよくするので、高血圧症や外傷、動脈硬化などによく、また腸の運動を盛んにするので便秘、肥満、糖尿病、痛風などにもよいとされています。
石こう泉(せっこうせん)
無色透明で、無味無臭の温泉です。石膏が溶けている温泉で「傷の湯」「痛風の湯」として知らせています。カルシウムを多く含み、鎮静、収れん効果が高いため、リウマチや高血圧、打ち身、ねんざ、やけど、湿疹などによいとされています。
緑ばん泉(りょくばんせん)
鉄や銅などの鉱物を含むため、空気に触れると酸化して茶褐色に変わります。
強酸性で良く温まり、貧血症や慢性湿疹になどによいとされています。
鉄泉(てつせん)
源泉は透明ですが、空気に触れると酸化して赤茶色となり、タオルが赤っぽくなります。
金属味がすることがあります。リウマチ、更年期障害、貧血症、慢性湿疹などによい湯とされています。
酸性泉(さんせいせん)
無色透明か微黄褐色で酸味と臭気が強い温泉です。
火山地帯に多い泉質で、多量の水素イオンを含んでいます。
殺菌力が強いので湿疹などへの効能がありますが、皮膚の弱い人は入浴後に真水で洗い流しましょう。
重曹泉(じゅうそうせん)
無色透明の温泉です。重曹を含み、皮膚の角質層を柔らかくし、分泌物を乳化する作用があるといわれています。まるで石鹸で洗ったように肌がなめらかになるため「美人の湯」とも呼ばれます。
カルルス温泉
登別温泉の北西約8km、高い山々に三方を囲まれた狭い谷あいに温泉街があります。
カルルス温泉の発見は明治時代で、明治32年(1899年)共同浴場が建てられたのが最初で、カルルスの名称は、チェコスロバキアのカルルスバード(現在カルロビ・バリ)に泉質が似ていることから付けられました。
カルルス温泉は開湯より100年を越えており、厚生省から北海道で第1号の「国民保養温泉地」に指定された温泉であります。日量1300トンの勢いで、365日絶えることなく流れる芒硝性(塩の一種)単純泉で肌触りが柔らかい、無色透明、無味無臭のお湯です。
効能としては、入浴では冷え性を含む自律神経失調症や筋肉性の頭痛と疲労、ストレス、筋肉痛、関節痛、リュウマチ、腰痛、捻挫、軽い高血圧症、動脈硬化、アトピー性皮膚炎などが主な適応症です。一方、飲用しても慢性胃腸病や便秘、慢性の肝臓疾患、痛風、糖尿病などに効果が期待されます。
また、カルルス温泉街のすぐ横には、サンライバスキー場があり、冬季は道外からの修学旅行生や観光客でにぎわっております。
カルルス温泉街