平成17年度 第1回 ふれあい懇談会開催記録

公開日 2013年03月08日

○開催日時  平成17年6月7日(火)13時30分
会場  市民会館
○対象団体  婦人関係団体
○参加人数
・登別市婦人団体連絡協議会(1人)
・登別商工会議所女性会(2人)
・登別市婦人短期大学同窓会(5人)
・登別市体育協会(8人)
・登別市議会(1人)
                       計17人

□懇談会『まちづくり基本条例に関する意見交換』の内容

【参加者】
○ 基本条例の経過と今後の予定の中で説明会の開催、各地区での説明会の開催とあるが、地区というのはどこを指しているのか。

【企画グループ総括主幹】
○ 6月1日に各町内会長を対象に今日と同じような説明会を開催した。その中で、町内会の皆さんにも話をしてほしいという話があったので、連合町内会長との話の中で単位町内会か地区毎になるか分からないが今後調整していくということになっている。おそらく連町単位になると思う。

【総務部次長】
○ 地区連町単位で機会を設けていただくことになる。

【参加者】
○ 1999年、20世紀を送り21世紀を迎えるにあたり、その節目に行事が行われた。あの行事が行われたときに全市民が盛り上がったような感じを受けることができた。しかし、時間がたつにつれその感じが薄れてた。惜しいなあという感じを持っている。何らかの形でこの盛り上がりが残せないかと思っている。
○ 私は、体協というスポーツの世界で生かしていただいているが、非常に悩みが多い。何とかして前に向かって前進することができないかということを考えているがなかなか厳しい。
○ 私はゲートボールの世界だが、これはご存知のとおり高齢者、年を取るに従い身体の動きが鈍くなる。考えもまたマイナス面が多い。しかし、役割としては、国民の○○○○そういった狭間の中でゲートボールの振興を考えているが、会員はだんだん減っている。そして、実際にそういう年齢になるのは年々増えていくことはないのだろうが、高齢になっていく。そういった人間がゲートボールに飛び込んでくれるといいんだが、そうは行かない。そこに悩みがある。
○ それで、たまたまそういう活動を通じながら、私なりに考えているが、何とかして現状を打開する方法がないものかということを思っている。一人ゲートボール協会というところに閉じこもりながらやっており、これを脱却するために私たちは努力しているが、その日から全市民が中に入って、これはゲートボールだけではない。スポーツ関係団体あるいはその他の団体にも関係することだと思う。例えば、各階層に人が集まってゲートボール普及の悩みを聞いてもらう。そのために、いろいろな発議をしていただきたい。そのような機関が生まれてほしいと考えている。
○ そういうものが今提示のまちづくり基本条例の中に触れているのか聞きたい。残念ながら今もらったばかりで条文に触れてないので、6ページの第8章23条に市民の責務があるが、この条文はこのままで良いと思う。ただし、具体的にどんな形になって現れてくるのか、それからいろいろな意見もある。その意見もどのように出していいのか。市としてどんな格好で掌握し、やっていただけるのか、そのような条項も受け入れられると非常によいと思う。
○ この条文で言えば、何も言うことはないがどのように取り掛かっていいのかちょっと私も不安を感じる。
○ そのようなことですぐ取り掛かっていけるような条文を盛り込んでいただくことで、そんな感じがしますので一言申し上げる。

【総務部長】
○ 貴重なご意見誠にありがとうございます。おっしゃっていることはそのとおりだと思う。
○ ゲートボールにかかわって、さまざまな活動をされているのだと思う。スポーツばかりでなく他の競技団体の皆さんもいろいろな悩みを抱えている。一方で文化の分野でも悩みを抱えて活動されているのだと思う。それでは基本条例にそういう個々の課題だとか懸案みたいなものをどう解決するのかというものは、基本条例に書いてないが、精神としては市民のさまざまな活動がいろんな課題を乗り越えながら花咲くことによってまちには力が満ち溢れる。
○ 先程おっしゃっていた2000年イベントを契機に何か盛り上がった転機があったというのはイベントを通じてそれにかかわった人たちが力や知恵をあわせた一つの成果が印象として現れたのかなと思っている。まちづくりとは、そういうものだと思う。
○ 経済的発展も含め、いろんな分野でいろんな活動が多彩に展開され、いろんな取り組みがなされるための仕組みが出来上がる。そういうことだと思う。基本条例というのはそういう多彩な活動あるいは仕組み、これを支える基本的な仕組み、理念みたいなものをこの条例で定めておきたいという考えを持っている。精神をここにおいて、個々の課題についてどうやっていくのかということがこれからの課題だと思っている。
○ 関係ないのだが、一つご理解をいただきたいのは、条例を一つ一つ解説するわけにはいかない。資料としては逐条解説みたいなものを広報紙でお知らせした。第何条の趣旨や意味については市にお尋ねいただければ、資料をお渡しできる。
○ そのようにして市に意見をいただきたいと。最初のまちづくり基本条例について、市民と行政と議会も入るが、それぞれが協働しながら力をあわせて取り組む、それから適切に役割分担をして進めていく、その一つの基本を定める条例ですよという説明をした。そのときに、例えば市民からこういう質問がでました。じゃあそうだなと、行政にも何か課せればなあと、じゃ市民にも何か義務を課されるのか、今でさえたくさん義務を課されているのにまだこれ以上条例で義務を課すのか。というお話をいただいた。条例を読んでいただければ特段の義務や課題をダイレクトに市民の皆さんに課するということにはなっていない。逆に行政に情報の公開や市民への説明責任を強く課す条例になっている。これは市民の検討委員会の皆さんがいろいろと議論してくださった結果で、そういう仕組みになっている。その辺は誤解の無いようにしていただきたい。
○ これからは協働の時代だからだと市民と行政が役割分担しながら共にまちづくりを行いましょうということだから、市民の皆さんもどうぞ参画してくださいとお願いしている。それを聞いた市民の皆さんは参画する気はあるが、どんな仕組みでどこに行って参画すればいいのかとよく言われる。
○ この基本条例は、そういう仕組みを誰にも分かりやすい仕組みを基本的な理念と一緒にこれから作り上げて行きたい。そういう意味を持った条例だというふうにご理解していただきたい。
○ 一方、市は市民と役割分担するに当たって基本は市が今何をやろうとしているのか、こういう課題についてどう解決しようとしているのか、市はどんなことを考えて常に市民に明らかにしていないと、何かをやりましょうといっても到底できるわけがない。
○ その辺の市の説明責任であるとか、公平性であるとか、公開性を課していく条例、そういうふうに機能させていきたいと考えている。

【参加者】
○ 条例については、目を通したが私は非常に賛成です。
○ それで一体的に、これを今後どのように生かしていくのかと言うことが一番大事じゃないかと。
○ 私は、登別山岳会と協会の役員をやっている。昨年度、不法投棄防止条例が市で制定された。今年の登山道周辺のすごいゴミだが、昨年、一昨年の状況と変わりない。それから公園のゴミ、道路沿いのゴミ、来馬川などの河川敷のゴミなどほとんど変わっていない。
○ その辺の条例を改正して市民にも罰則を設けるような、どういうふうにして条文にもって徹底していくのか。これは意見だが、学校関係で、例えば、高校生や中学生を対象に環境美化というような話をされた方がいいのではないか。
○ 町内会でも投げかけが以前からあったが、それにしても一向に減らないというのは市民一人ひとりがもう少し意識していくということでないのか。
○ 二つ目は文化的なことでだが、伊達や白老に比べると登別は文化的行事が少ないのではないか。
○ 児童集会所や老人憩いの家が各所に散らばっていて、箱ものが非常に多いと思う。今後維持していく上でもう少し集約できないか、利用価値を高めるためどうするのか、その辺を行政の方で十分考えていただきたい。
○ 私の町内会も相当高齢化が進んでいる。町会の行事一つにしてもなかなか参加していただけない。これは、市全体のことではないかと思う。そのため、若者を対象に力を入れていると思う。高齢者についても如何に参画していただける場を設けるのか、その辺が非常に大切になってくると思う。

【総務部長】
○ 今のご意見ご指摘を伺って、この条例の求めている姿を体現しているのかと感じた。非常に重要な問題が提議されている。
○ 例えば、不法投棄ということに絡んで市民や事業者のモラルの問題をご指摘された。
○ 地区に老人憩いの家などいろいろな施設があり、その効率的な活用のあり方の問題。
○ コミュニティを行っている町内会活動のあり方について3点ほど大きな提議があった。今、このまちの重たい課題である。行政を含めて市民の皆さんにも関わりのある大きな課題であり、皆さんを含めてまち全体の課題だと思う。
○ この大きな課題をどうやってみんなで解決していくのか。どう課題に向かっていけばよいのか。今の状態だと行政に対してどうにかすれとか、行政は市民の皆さんに理解が得られないと何か後ろ向きになっているような枠組みだと思う。
○ 本来全市上げて喫緊の課題として提議をする。解決のための行動を起こす。そういうものをルール化するまちづくり基本条例でどう受け止めるのか。議論の場をどう設けるのか。解決の道筋をどう示すのか。後で読んでいただければ義務化しているつもりである。
○ 今問題提起された大きな課題については、長い時間をかけて皆さんの意見で解決していくものだと思う。皆さんが日々暮らしている生活の中や団体活動の中で提議されていると思う。これをどういう仕組みでどういうルートで行政や議会、市民の方たちの参画を得る道筋をつけるのかということを早急に作り上げるということを踏まえて、まちづくりを進めていくということを理解していただければと思っている。

【参加者】
○ 山岳会の方と重複するところもあるが、私も町内会の役員をやっており、やはり形のよい条例を作っても、私は来馬川の清掃もやっていますが、とにかく犬の糞を持ち帰りましょうということは大変すばらしいと思う。市で看板も作ってくれるし、常盤町内会でも独自で河川敷に十数枚建てました。ところが、ほとんど袋は持っているが中身が入っていない。全く手ぶらの方もいる。これは絵に書いた餅じゃないですけどある程度ペナルティ、罰則があってもいいのではないか。あるまちでは、罰金を取る条例を作っている。そんな事例もあるので、どうせ作られる条例であれば中身のある形にしていただきたい。
○ 中学校に協力を求めていただきたいのは、私の町内会には会館が老人憩いの家と婦人研修の家の二つを持っている。ちょうど広場があることから、子どもたちにそこでキャッチボールをするなとお願いしているが、やはり広場がないということで、車もあまりこないことから場所は非常によいのですが、如何せんガラスを割ることがある。
○ 街灯に投石をすることもある(実際に現場を押さえた)。こういうこともやはり大人ばかりでなく小・中学生も関連してまちづくり、住みよい登別というようになっているのでこれも併せてお願いしたい。

【総務部長】
○ 子育てや教育を巡る問題は今までは教育の分野だけで完結してしまうような傾向があった。学校に関することは学校に任せとけばいいみたいなところがあり、一方そのままにしているとだらしない子どもたちが多くなってきたという意見も多くなってきている。
○ 教育というのは、学校ばかりで行うものではなく、今子どもを持っている父兄の皆さんだけが行うものでもなく、まさに登別市を担っていく人材育成であることから全ての市民の責務だと思う。
○ それもどう在るべきかということを議論しなければならない。時には教育現場でしっかりというべきこともあるので、国などもこういう精神を基本にして、これから将来に向かって作り上げていかなければならないと思っている。
○ 罰則の関係だが、この条例はこのまちの全ての条例の上位に位置する登別市の憲法みたいなものであることから、そこにダイレクトに罰則を設けることはなかなか難しいと思う。
○ 例えば、条例に違反したものには罰則をかけるというのは、この基本条例の精神を受けて個別の課題ごとに作られる条例で措置されるものだと思う。
○ さっきおっしゃったペットのふんの防止条例の罰則を科してその罰則が重たいのか軽いのかいろいろ議論はあるが、基本条例を踏まえた中で作られる個別課題に対応する条例でもっとも適切な罰則を科していくと思っている。

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