平成29年第2回定例記者会見

公開日 2017年02月16日

場所:第2委員会室

平成29年第2回定例記者会見

1.副市長あいさつ
 本日はお忙しい中、平成29年第2回定例記者会見にお越しいただきましてありがとうございます。
 記者会の皆様には、日ごろから様々な機会にまちの情報を報道していただき、心から感謝をいたします。
 市長が入院療養中でございまして、市長が不在の中での記者会見となりますが、よろしくお願いします。
 また、現在、平成29年第1回定例会に向けた業務につきましては、職員が一丸となって取り組んでいるところでございますので、ご理解・ご協力をお願い申し上げたいと思います。
 1月27日 金曜日に開催を予定しておりました記者懇談会につきましては、当日に暴風雪警報発表の可能性が高かったことから、防災対策を優先することといたしまして延期とさせていただきました。
 皆様にご迷惑をおかけしたところではございますが、4月以降の開催を予定しております。
 日程が決まりましたら、あらためてご案内させていただきますので、ぜひご出席いただければと思います。
 2月3日、4日の2日間、登別温泉地区・カルルス地区で「第46回登別温泉湯まつり」が開催されました。
 期間中は、ホテルなどに大勢の『湯鬼神』が練り歩き、観光客の皆様に大変楽しんでいただいたほか、4日の夜には、下帯姿の若者約100人がお湯を掛け合う『源泉湯かけ合戦』が行われまして、大勢の市民や観光客に、会場となりまして泉源公園に集まっていただきました。
 国外からの観光客も多く、登別ならではの「まつり」の熱気を感じていただけたのではないかと思っています。
 記者会の皆様には、寒い中、夜遅くまで取材し記事などにしていただきましたことに感謝申し上げます。
 平成29年第1回定例会の議案でありますが
・平成28年度の補正予算として、一般会計や各特別会計、下水道事業会計に係わる案件
・平成29年度の予算として、一般会計や各特別会計、各事業会計に係わる案件
・条例の制定や一部改正に関わる案件
など、議案26件、報告1件を予定しております。
 平成29年度当初予算につきましては、登別市総合計画第3期基本計画の2年目として、第3期基本計画に基づくまちづくりをさらに進めていくための事業予算を組み、議案を発送したところでございます。
 予算の主な内容につきましては、昨日の説明会で担当から説明があったかと思いますが、あらためて大きなところをいくつか申し上げます。
 子育ての分野につきましては、鷲別児童館移転改築の工事に着手し、平成30年1月末に完成する予定となっております。
 鷲別児童館につきましては、昭和53年に開館し、鷲別地区の子どもたちが安全に放課後を過ごすための場の一つとして利用されてきました。
 平成29年度からは、鷲別小学校の隣接地に移転改築するとともに、放課後児童クラブや子育て支援センターを併設し、小学校周辺に子育て関連施設を集中させることで、鷲別地区の児童にとって安全安心な放課後を過ごす場としての整備を進めてまいります。
 また、子育て支援センターを併設することで、就学児童と未就学児童の交流、保護者同士の交流の促進を図ってまいります。
 教育の分野におきましては、学校施設は、子どもたちが一日の大半を過ごす学習・生活の場でありますので、子どもたちが安心して学び育まれる環境を整備するため、平成21年度から校舎や体育館の耐震診断を実施し、平成22年度からは体育館、平成26年度からは校舎の耐震化工事に着手しております。
 体育館については、平成27年3月に完成した鷲別小学校の体育館で市内全ての耐震化が完了いたしました。
 鷲別小学校については、平成27年度に校舎の建て替え工事を開始し、平成28年12月に新校舎が完成いたしました。
 新校舎につきましては、ふきぬけとなっておりまして明るいエントランスホールではちょっとした集会が可能であり、2階以上の各階にある多目的教室では学年間の交流など多様な教育活動を行うことができ、校内LANを整備して情報機器を活用した教育が可能であるなど、教育施設としての機能が充実しております。
 また、東日本大震災における被害調査報告を参考に設計し、津波による建物の倒壊を防ぐ構造となっていたり、防犯カメラを設置し児童用玄関の一部を電子施錠にして防犯対策を行っているなど、子どもたちが安全安心に学校生活を送ることができるような施設となっております。
 さらに平成29年度には、外構整備工事、グラウンド整備工事に着手する予定となっております。
 そのほか耐震化が必要な小・中学校については、平成29年度に登別中学校の耐震改修工事に着手し、幌別西小学校と富岸小学校の耐震改修工事の実施設計を行う予定であります。平成32年度までに全ての耐震化を完了させることを目指しております。
 防災や消防・救急などの分野におきましては、総合防災訓練について、隔年で実施しているところでありますが、平成29年度は9月に予定をしております。
直近の平成27年度につきましては、登別地区での実施を予定しておりましたが、発達した低気圧が登別に近づき、暴風による倒木や屋根が剥がれるなどの被害が発生し、実施予定日当日まで風の強い状態が継続する見込みであったことから、災害対応のため、やむを得ず中止といたしました。
 平成29年度につきましては、あらためて登別地区で、2部構成による総合防災訓練を実施したいと思っております。
 前半は、大津波警報が発表された想定で、実際に防災行政無線などで情報を周知し、市民の皆様に高台避難場所への避難訓練を行ってもらい、後半は、登別中学校で市消防や自衛隊など関係機関が連携し、高台避難場所への物資の搬送を想定した物資輸送訓練、がれきの中から要救助者を救出する救出救護訓練、河川氾濫を防ぐための土のうの設置訓練などを予定しております。
 また、消防の登別温泉支署と登別支署については、建設されてから約50年が経過し、老朽化により耐震性に不安があるため、どちらの施設も建て替えなどの対応が急務となっていたことから、中登別町に登別温泉支署と登別支署を統合した新たな支署を建築し、平成32年からの供用開始を目指しております。
 平成29年度においては、建設予定地の用地を取得し、基本・実施設計に着手いたします。
 施設の設計にあたりましては、消防支署としての機能を充実させるだけではなく、市民が防災研修会などを行うことのできるスペースも設けたり、高層建築物への対応も視野に入れ、はしご車の訓練を行えるよう取り組んでまいります。
 そのほか、救急活動の強化を図るため、消防本署に配置している、車内で高度な救急救命措置を行うことのできる高規格救急自動車を、1台更新する予定となっております。
 また、平成29年度は、訪日インバウンドに対応できる人材の育成や国際交流の促進を図るため、日本工学院北海道専門学校が春に新設する留学生を対象とした「観光ビジネスコース」への支援を行ったり、老朽化した市営住宅千代の台団地について、入居者が安心して快適に暮らせる住まいが実現できるよう、建て替え工事の実施設計を行うなど、さまざまな事業に取り組んでまいります。
 予算を含めた各議案などの詳細は、お手元の資料をご覧いただきたいと思います。
 ご不明な点などがございましたら、後ほど担当から説明したいと思いますので、よろしくお願いします。

2.質疑応答
(室蘭民報):平成29年度の予算案について、一括りで言うとどのような予算になると考えているか。また、どのようなところに重点を置いているか。
(副市長):予算については、大筋は先に申し上げましたが、新たな取り組みとしましては、空き家対策とか、観光まちづくり促進のための組織づくりの検討などを行う商工会議所に補助を行うなど、金額的には大きくありませんが、新たな取り組みが大きなところかと考えております。
(北海道新聞):子育て支援関連の予算について、認定こども園関係の補助金がありますが、具体的な内容と意図をお聞かせいただきたい。
(副市長):現在、関係機関と協議していますが、民間委託した後に認定こども園にしたいと考えており、千代の台団地の一部を活用して実施するということで進めておりますが、いつできるのかということを盛んに詰めているところであり、その後、認定こども園に向けて事業者と協議していきたいと考えております。
(北海道新聞):いただいた資料では「認定こども園の運営を予定する事業者に補助する」とあるが、具体的にどのような流れになっているのか。
(副市長):国の制度に基づくものでありまして、国の予算を市がもらって、補助を出すという流れになっております。
(北海道新聞):平成29年度の新規事業「一時預かり事業費」とはどのような事業か。
(副市長):新子育て支援制度に基づくものでありまして、旧制度の幼稚園では預かりはしませんでしたが、新制度ではできるようになりました。このたび、新制度に移行するとしている幼稚園がございますので、予算組みしたものです。
(北海道新聞):JR登別駅のバリアフリー化については、平成29年度は直接的な予算はないものと聞いているが、今後のスケジュールについてお聞きしたい。
(副市長):市長の公約にもありましたとおり、2020年までには行いたいという市長の思いは強いですし、商工会議所・観光協会・登別温泉旅館組合・市で構成する「登別観光まちづくり円卓会議」でもそのような話にはなっておりますが、JRや周辺住民の方など相手のいることでもありますし、JRとしてどのような形で改築や設置が可能なのかということもありますので、現在、担当者レベルで協議を進めているところであり、いつ着工が可能かということはまだ見えておりません。
(室蘭民報):本庁舎の改修について、補助制度がこれから始まると聞いているが、制度の活用予定の有無や今後の対応についてお聞きしたい。
(副市長):国のほうから支援制度が創設されると聞いて情報収集しているところであります。経費の9割が起債になるということですが、対象となる経費は何か、経費の全てが対象とはならないのではないかと考えておりますし、さらに交付金が3割と聞いているが予算がどの程度なのか、また期間が限定されているようだが、期間内に着手すればいいのか完成させなければならないのか、情報を収集しながら検討していかなければならないと考えております。平成32年度までに小・中学校の耐震化を終える予定でありますので、その後に本庁舎の耐震化にも取り組んでいかなければならないと考えております。
(室蘭民報):平成29年度予算については5億円の財源不足が生じ、基金を取り崩して補てんしているとのことだが、今後の財源の捻出についてのビジョンをお聞きしたい。
(副市長):財源の捻出については究極の課題と言いますか、まずは歳出の面では削れるところは削り、メリハリの付いた予算を編成し、財政の将来に至るバランスを取らなければなりません。もうじき中期財政見通しができますので、これに基づいた財政運営をしっかりしていかなければならないと考えております。
(室蘭民報):メリハリの付いた予算とは何か。
(副市長):事業の緊急性を加味しながら、今の予算で市長の政策をどこまで盛り込めるかということです。
(北海道新聞):市長は以前から、道の駅のような観光拠点をつくりたいと話しているが、現在の進捗状況は。また、今年何か動きがあるならお聞きしたい。
(副市長):市長は「道の駅をつくる」と明言はしていないと記憶しておりますが、議論は必要だということで、昨年の地区懇談会で市民の皆さんに投げかけております。市長は、それらの意見を踏まえて決めていきたいと考えていると思います。また、「登別地区観光まちづくり協議会」でもテーマの一つとなっていますので、今後議論していくことになるのではないかと思います。

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