第1編 総論
1.基本計画策定の趣旨
この基本計画は、基本構想に定める「人が輝き まちがときめく ふれあい交流都市 のぼりべつ」を実現するため、今後、推進していく市政の基本的な目標と施策の大綱を表したものです。
したがって、本計画は、市政運営の指針であると同時に市民や民間等の活動を促進し、誘導する指針となるものです。
2.計画期間
本計画における計画期間は、平成8年度(1996年度)から平成17年度(2005年度)までの10年間とします。
3.人口想定
平成17年度における当市の人口を次のとおり想定します。
・想定人口 67,000~75,000人
・定住人口 57,000~60,000人
・交流人口 10,000~15,000人
4.基本計画の推進にあたって
(1)民間活力の活用
まちづくりは、行政のみならず市民や民間団体、企業等の活動が密接に連携し合いお互いの役割分担の中から、まちの持つ資源や可能性を最大限に活かしてすすめられるべき事業と言えます。本計画を着実に推進し、市民総意で描きあげた将来像を実現するためには、民間における資金や優れた技術、人材、資源等をまちづくりに活かす事が必要です。
とりわけ、市の発展を支える産業経済活動の活性化を図ることと、本格的な高齢化、少子化社会の中で地域づくりをすすめていくためには、活発な民間活動が不可欠です。また、企業は、経済活動による地域産業の担い手としてだけではなく、地域の文化や福祉、環境保全の担い手としての役割が期待されています。
本計画の推進にあたっては、行政の責任を全うするとともに民間活力を最大限に活かすよう努めます。
(2)計画的で効率的な行財政の推進
本計画の着実な推進を図るとともに多様化し増大する市民ニーズに的確に対応した行政サービスを展開するためには、行政自らが不断に自己点検を行い、自己変革の努力をしていくとともに限られた財源をより効果的に活用するための適切な財政運営が必要です。
これまでも、基本計画推進の中期的なガイドポストとして実施計画を策定するとともに簡素で効率的な行政運営を推進するため、行政課題に即応した組織機構の見直しや効率的な行財政システムの構築に努めてきましたが、今後は、より一層きめ細かく事務事業の点検、見直しを行い、職員の能力開発、組織・機構のスクラップアンドビルドの徹底、民間委託の推進、事務手続きの簡素効率化等をすすめ計画的・効率的な行政運営に努めます。
また、毎年度の財政運営にあたっては、財政の健全化に配慮しつつ、適正な受益者負担の確保や事業の緊急度、事業効果、将来の財政負担等を検討のうえ、節度ある財政運営に努めます。
(3)対話と共感による市政の推進
まちづくりをすすめていくうえで、市政が常に開かれていることが基本です。
市が、いま、「何を行っているのか」また「何をしようとしているのか」「どのような状態にあるのか」を常に市民にお知らせし、正しい情報を共有する中で、広範なまちづくり論議をすすめ、対話の中から誤りの無い方向性を見いだしていくことが必要です。
市政に関する広聴広報活動を強化するとともに、市政情報の開示をすすめ、対話と共感による信頼感あふれる市政の推進に努めます。また、様々な分野で展開される市民の自主的なまちづくり活動は、登別市の発展を支える大きな力です。
市民と行政のパートナーシップを高めるため、市職員の積極的な地域活動への参画を図るとともに市民の自主的なまちづくり活動に連動でき得る庁内体制を整備充実します。