第6章 担いあうまちづくり
第2節 交流ネットワークの形成
[基本的な考え方]
国際化、高度情報化、モータリゼーション等の進展により生活・経済圏が拡大し人々は、それぞれの地域を拠点としながらも、多様な結びつきを求める交流の時代が始まっています。
登別市は、古くから温泉観光地として栄え、様々な交流の中からまちづくりをすすめてきました。今後は、この優位性を生かして、より一層他地域との幅広い交流を促進し、その中から生まれるエネルギーをまちづくりに生かすとともに近隣市町村と連携したまちづくりをすすめます。また、国際的な視野にたったまちづくりをすすめるため地域の国際化を推進します。
[施策の基本方向]
1.国内の様々な地域との交流
室蘭圏や西胆振圏の各市町村と連帯して地域づくりをすすめるとともに、姉妹都市交流を促進します。
2.地域国際化の推進
多くの市民が、積極的に海外の異なる文化に接し、国際的視野でまちづくりに取り組める環境づくりと人材の育成を図るとともに、国際観光レクリエーション都市にふさわしい都市環境づくりをすすめるなど訪れる外国人を暖かく迎えいれる環境づくりを推進します。
また、地域が直接世界に貢献する時代が訪れています。市民一人ひとりが世界に貢献するという意識の醸成をはかるとともに、登別市が培ってきた特色ある文化や技術、人材を世界の発展に役立てる環境づくりをすすめます。
[主要施策]
1.国内の様々な地域との交流
◆広域行政の推進
・ 西胆振広域圏や道央圏などの市町村と連携して圏域の発展に努めます。
・ 登別、室蘭、伊達三市における広域行政を積極的に推進するとともに、近隣や東胆振をも含めた取り組みを検討します。
◆姉妹都市交流の推進
・ 姉妹都市との交流をさらに深めるため文化、スポーツ、物産など様々な分野における交流を推進します。
◆交流の機会づくり
・ ファームステイなど市内農業と都市との交流システムづくりに努めます。
・ 地域づくりイベントの開催を支援するなど交流の機会づくりに努めます。
・ 自然環境学習の場やキャンプ場など青少年の交流の場と機会づくりをすすめます。
2.地域国際化の推進
◆国際性豊かな人材の育成
・ 青少年の海外派遣研修を推進します。
・ 海外との姉妹校交流を促進します。
・ 国際理解のためのシンポジウムやセミナーを開催します。
・ 外国語学習機会の充実を図ります。
◆外国人が住みやすく、訪れやすいまちづくり
・ 道路案内標識など公共サインの外国語表示を促進します。
・ 外国人のための情報提供機能の充実に努めます。
・ 外国人のための相談窓口を設置します。
・ 市内に住む外国人子女のため日本語学習機会の提供に努めます。
◆国際交流の推進
・ 計画的な地域国際化の推進を図るため、地域国際化の指針を策定します。
・ 国際交流団体の活動を支援します。
・ 民間団体の交流を促進するため国際交流プラザの設立を図ります。
・ 海外の都市との姉妹都市または友好都市の提携をすすめるとともに、その交流を推進します。
・ 訪れる外国人との交流拠点となるセミナーハウスの建設に努めます。
◆国際協力の推進
・ 国際協力に対する市民参加を広げます。
・ 海外との技術交流の拡大に努めます。
・ 外国人研修生の受入れに努めます。