第5章 豊かな個性と人間性を育むまち
第6節 生涯学習を支える図書館機能を高める
[基本的な考え方]
生涯学習社会の到来とともに、市民の学習に対するニーズはますます多様化し、増大する傾向にあります。
市民が生涯にわたって行う様々な学習活動を支援するためには、豊富な資料や情報の収集、蓄積に加え市民への適切な提供の場の整備が必要です。
市民がいつでも、どこでも求める資料と情報が得られるよう図書館機能の充実を図るとともに市民の自主的、自発的な学習活動を支援する学習機会の提供に努めます。
また、ハンディキャップを持った人にも利用しやすい施設づくりに努めるとともにニューメディアを活用した図書館情報システムの構築と図書館ネットワークを推進します。
[施策の基本方向]
1.図書館資料の充実と施設の整備
市民の多様な学習ニーズに対応するため、図書資料をはじめニューメディアによる情報資料の整備に努めるとともに、地域に関連した特色ある資料整備に努めます。
また、生涯学習を支える情報拠点としての中央図書館建設を検討するとともに各地区でのサテライト(分館・分室)機能の充実を図ります。
2.図書館サービスの充実
貸出し手続きの簡素化や開館時間の延長等利用しやすい図書館づくりに努めるとともに利用者の効果的な学習、研究活動を支える参考調査業務サービスの充実に努めます。誰もが気軽に利用できる施設の整備に努めるとともに利用者のニーズに対応したサービスに努めます。
3.図書館ネットワークの構築
利用者の幅広い資料ニーズに対応するため資料の相互貸借を中心とする図書館間ネットワークの構築に努めます。
また、学校図書館との連携強化を図ります。
[主要施策]
1.図書館資料の充実と施設の整備
・ 児童読書を普及するため児童図書の充実に努めます。
・ 大型活字本、点字本、録音図書等お年寄りや障害者に対応した資料の整備に努めます。
・ ニューメディアによる情報資料の整備に努めます。
・ 郷土資料、行政資料のほか、温泉や熊、デンマーク等地域に関連する特色ある資料の整備をすすめます。
・ 利用者の高度な学習活動を支援する調査・参考資料の整備に努めます。
・ 中央図書館の新設を検討します。
2.図書館サービスの充実
・ 情報機器の導入等による貸出し手続きの簡素化に努めるとともに夜間開館等開館時間の延長に努めます。
・ 参考資料の整備に努めるとともに専門職員の資質の向上を図ります。
・ 適切なステーションの設置等移動図書館活動の充実に努めます。
・ 児童に対する読み聞かせや読書指導を充実するなど児童サービスの向上に努めます。
・ 図書館講座の開設や図書館通信の発行など、市民の読書活動の普及に努めます。
・ 読書会や鑑賞会、資料展示会などを開催するとともに、市民の自主的な学習活動の場の提供に努めます。
・ お年寄りや障害者のための対面朗読や手話サービス等ボランティアによる読書サービスの充実に努めます。
・ お話や読み聞かせなどのボランティアを積極的に受入れ、活動する場の提供に努めます。
3.図書館ネットワークの構築
・ 道立図書館をはじめ国立国会図書館、他市町村図書館、大学図書館、専門図書館との連携を強化すると
ともにコンピュータを利用した図書館情報の交換や相互貸借の活用に努めます。
・ 市内学校図書館との連携による図書館利用の推進に努めます。