第５章　豊かな個性と人間性を育むまち

　　第４節　個性豊かなふるさとの文化をつくる


　［基本的な考え方］

　　文化は、人々の個性を伸ばし創造性を培うとともに、自己の向上をめざす自発的な営みであり、それは、趣味的なものから専門的なものまで、幼児から高齢者まで、そして個人から団体までと幅広いものです。

　　すべての市民が、創作を楽しみ、鑑賞し、そして情操を豊かにして人間性を高めるため、すぐれた芸術文化に接する機会を設け、市民一人ひとりが文化創造の担い手であることを啓発することが、ゆとりと生きがいのあるまちづくりをすすめていくうえで欠かせないものです。また、先人の残した文化財や郷土芸能などの文化遺産は、ふるさとの生活や歴史を理解するうえで欠くことのできないものであるとともに、将来の文化発展の基礎となる貴重な財産であることから、積極的な保護と活用を図ることが必要です。

　　そのため、個性ある文化活動や文化を育む環境づくりを促進し、さらに文化の保護継承に努めながら、ふるさとの文化をつくる市民意識の向上を図ります。



　［施策の基本方向］

　１．地域に根ざした個性ある文化活動の支援

　　地域に根ざした個性豊かな文化を育むため、各種団体や個人の取り組む様々な文化活動を支援し、人材を育成するとともに指導者の確保を図ります。また、民間の文化ホールなどとのネットワーク化をすすめます。


　２．文化を育む環境づくり

　　活発な文化活動が行われるよう、公共や民間の文化ホールなどの施設を活用し、すぐれた文化活動の発表の場の確保に努めます。
　
　　また、すぐれた芸術にふれる機会を拡充するとともに、創作活動を喚起し、自発的な文化活動が行われるような機会を広めます。


　３．文化財の保護と郷土芸能の伝承

　　文化財保護思想の啓発を図るとともに、すぐれた郷土芸能を伝承する人材を育成します。



　［主要施策］

　１．地域に根ざした個性ある文化活動の支援

　・　各種文化団体や市民サークルの活動を支援するとともに、指導者の育成を図ります。

　・　民間施設を含めた、展示や発表の場のネットワークづくりをすすめます。

　・　国際化の進展にともない、海外の文化にふれる機会を拡充します。


　２．文化を育む環境づくり

　・　文化の拠点である市民会館の整備を図ります。

　・　文化講演会の開催や質の高い芸術文化の鑑賞機会の拡充を図ります。


　３．文化財の保護と郷土芸能の伝承

　・　文化財を保護するとともに、文化財や史跡などに関する学習機会を設けます。

　・　すぐれた郷土芸能の伝承活動を支援します。